250年前!新着ヴァイオリン③ Georg Kloz (ゲオルグ・クロッツ) オールドジャーマンヴァイオリン 1750年前後
㈱ダ・ヴィンチヴァイオリン山口保行です。
今回は「250年前!」と題して
ドイツはヴァイオリン製作で大変有名な
ミッテンヴァルト(Mittenwald)という場所で作られた
オールドヴァイオリンをご紹介します。
ご紹介しますクロッツ:Kloz (Klotz) ファミリーは
何代にも渡るヴァイオリン製作一家として大変有名です。
この楽器はゲオルグ:Georg製作と言われています。
250年前後も前に製作されたましたが、状態が良く
演奏に十分応えてくれます。
(ストラディヴァリウスは300年でも現役!)
是非この迫力ある姿をご覧ください。
いかがでしょうか?
実物にはかないませんが、250年も前の楽器の迫力が
少しでもお伝えできたら嬉しいです。
こちらも裏板は木目がありません。
この楽器においてはむしろ木目がないくらいの方が
私は逆に魅力を感じるのです。
製作家が「この材料が良い」と判断したのですから
その意思を尊重するのが残された楽器を次につなげる
ディーラーの役割だと思います。
「木目が多い=良い材料」
「木目が無い=悪い材料」
では無いのです。
大変重要ではありますが、「木目」はあくまで
判断基準の一つです。
では少し間近で見てみましょう。
コーナーにポツンと楔(くさび)があるのが
見えますか?
これはこの下、内部にあるコーナーブロックと
呼ばれる木片を固定するためです。
弊社にはもう1本 Kloz がありますが、その楽器には
すべてのコーナーに楔があります。
こういう所が新作にない魅力的な部分です。
f字孔です。
切れ味抜群の新作ばかり見ていると野暮ったく
見えるかもしれませんが、オールドヴァイオリンが
基準の私にはとても可愛く見えます。
次は渦巻きを見てみましょう。
とても高価な良い楽器ですので
部品もドイツのテンペルという高級な物を
つけてあります。
弦を留めているテールピース、そしてこちらの
糸巻きには象牙(白い部分)を使用しています。
プラスチックではありません。
渦巻きも新作と比べたら、いかにも使われている
感じがあります。もともと丸みがあったのかも
しれませんが、とてもカワイイです。
分かりにくいですが、渦巻きの終わりの部分から
ペグ(糸巻き)ボックスの両側に新しい木材が
張られています。
内側には糸巻きを使い続けて大きくなった穴を埋める跡
(ペグ穴埋め)が残ってあるのが実物で確認できます。
この楽器は二度継ぎネックという修理が
施されています。
演奏や修理によって薄くなったネックを交換します。
渦巻きや糸巻きのある部分を除いた部分です。
この楽器を見ていると、250年という歳月を経て
この場所にある、その奇跡的な状況にただただ感心するだけです。
本当に魅力ある個性的な楽器だと思いませんか?
これこそオールドヴァイオリンの魅力です。
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ご連絡お待ちしております。
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